塗装仕様

サイディング外壁：下塗塗料　微弾性フィラー
　　　　　　　　　上塗塗料　水性反応硬化型アクリルシリコン樹脂塗料

汚れについて

水性反応硬化型アクリルシリコン樹脂塗料（平成１４年２月現在、同種の塗料は安価なものと
高価なものと２種あります）はカタログデータ上耐候性が良く、汚れにくいと言う事で採用しました。

通常は出窓の下の両脇に雨染みが付くのですが、それも無く、
雨染みが付きにくい塗料と言う事は確かなようですが、全く汚れないと言う物では無いようです。

その理由は以下の写真をご覧頂くとお分かり頂けると思います。

コーキングによる汚染

上の写真での汚れは雨染みでは無く、シリコンコーキングによる汚染です。

シリコン樹脂塗料は汚れにくい塗料であることは確かなようですが、
テント上・ガラスブロックの縁に施してあるシリコンコーキングの成分である可塑剤の汚染は
食い止められないようです。
このことからも、シリコン樹脂塗料と言えども、全く汚れないという部類のものでは無いようです。
現在ではコーキングには可塑剤による汚染が出にくいコーキングがありますので、
他業種の皆さんにもご理解を頂き使用して頂きたいものです。
（せっかく汚れにくい塗料を使っているのですから・・・）
しかし、コーキングのシリコンは汚れやすく、塗料のシリコンは汚れにくいとは皮肉なものですね。

耐候性について

塗膜の劣化（粉になる）も無く耐候性は非常に良好な結果が得られました。

訪問者の感想

建築士さんの意向で、
「 外壁塗装は外壁を守っている大切な物ですので、グレードの高い塗装でお願いします。」
とのことで一般的には新築時は低価格のアクリル樹脂塗料での塗装となるのですが、
この時はシリコン樹脂塗料で塗装させて頂きました。
その結果、塗装のいたみも無く、汚れも比較的少ない状態です。
これも建築に精通している建築士さんのご理解があったので今回の結果が得られたと思います。
ありがとうございました。